【第12回】労働のツラさと『人間の条件』 なぜ労働はツラいのか ある人に「あなたは楽しそうに働きに行く」と非難めいて言われたことがある。 当時僕は31歳にして、基礎自治体の嘱託職員として初めての就職をしたところだった。ラグビーワールドカップの開催を控え、英語とスペイン語と二つの言語を話せるというので通訳として採用された。ただ、僕の英語は野良の英語であって、あまり褒められたものではない。大学のゼミで英語の本を読むのに使っていただけで、言語教育をちゃんと受けたわけではない。スペイン語の方は多少言語教育を受けた ...