【第1回】僕がプレゼントした花束が潜在的なゴミだった理由と『贈与論』 「花は潜在的なゴミである」と僕のプレゼントを評されたことがある。 なぜこんなことを言われるに至ったか。 順を追って話そう。 僕は福岡に住む大学生だった。朝から晩まで授業を詰め込んでいたし、アルバイトも大学構内の雑用を引き受けていたので、ほとんど大学のあたりで生活が終始していた。大学まで徒歩5分の家で一人暮らしをしていたので、僕の家は友人たちの溜まり場となっていた。毎日のように友人たちと食事したり、酒を飲んだりしていたものの、人間関係に広 ...