• お知らせ
  • 特集
  • 連載
    • マグラブ
    • あなたを全力で肯定する言葉
    • 家にいるのに“やっぱり”家に帰りたい
    • 本屋さんの話をしよう
  • Twitter
  • 運営会社
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

コレカラ

  • お知らせ
  • 連載
  • 特集
  • Twitter
  1. TOP >
  2. 特集 >

試し読み|すべての女性に読んでほしい!女性のための女性器の本『産婦人科医が教える みんなのアソコ』①

2022年10月28日

産婦人科医の髙橋怜奈さんが監修する『産婦人科医が教える みんなのアソコ』から、一部抜粋してお届け。第1回は「なんでアソコって呼ぶんだろう?」。自分の身体のことなのに、見たこともない人が多い“不思議”に迫ります。

自分の身体なのに知らないところがある不思議

女性のアソコは「ミステリアス」と表現されることがよくあります。日本語でいうなら、神秘的、または不可解。たしかに「私のアソコはこんな形をしていて、こんな色で、こんな働きをしているんです!」とハキハキ説明できる女性は多くありません。
大人の女性でもそうです。「自分のアソコを見たことがない」という人が多く、「汚いからあまりさわらないようにしている」という声もよく聞きます。

アソコが具体的にどこを示すのかは定かではありません。ショーツで覆われているところ全体を指していう人もいれば、腟口やクリトリスといった場所をピンポイントで示したい人もいるでしょう。それは当然、状況や文脈によっても変わります。
なぜミステリアスなのか。
ひとつは、身体の構造からのものでしょう。女性のアソコは脚と脚のあいだに隠れていて、日常生活で自分のアソコが目に入ることはありません。見るなら鏡が必要ですし、銭湯や温泉でも脚が閉じられていれば他人のそれを目にすることはありません。

病院で不調を訴えたくても どう伝えていいかわからない

そして、アソコについて話すことも、知りたいと思うことも長らくタブー視されてきました。同時に、生理やセックスといったアソコのまわりで起きることもタブー視されています。〝普通〞が何かわかりにくいのです。
自分のアソコがどんなだかわからない人も、人にそこを見せることはあります。セックスをする相手に、あるいは婦人科の医師に。どう思われているのだろうと、いたたまれない気持ちになったことのある女性は少なくないでしょう。それによってセックスを楽しめなくなったり、婦人科にかかることをためらったりもします。

アソコについて知りたくても、誰に聞いていいかわかりません。いまでは、インターネットでなんでも調べることができます。アソコについて検索したら、アダルトサイトばかりが出てくる、生々しい画像が出てきて思わず目をそらしてしまった、というのもよくある話。自分のアソコとは違う気がする、でもよく見たことがないから何がどう違うのかわからない……。


思い切って知ってみよう タブー意識を捨てるために

アソコは、「開けてはいけない」とされていたパンドラの箱のようなものかもしれません。開けないうちは、中に何が入っているかわからなくて怖いし、「いやらしい」「卑猥」といった世間でいわれているイメージを信じてしまいます。そうしてタブー化するのです。では、思いきって箱を開けたらどうでしょう。形や色やにおい、そして機能を知り、それが自分の身体の大事な一部だと実感できれば、もう怖くはなくなるでしょう。

自分のアソコを見よう!そういわれたら、どう思いますか? 「恥ずかしい」「なんだか怖い」と感じて、あまり積極的になれない人もいるでしょう。幼いころにアソコをさわって、大人から「やめなさい!」と叱られた経験がある人もいるかもしれません。アソコに興味関心をもつことを、理由もわからないまま〝いけない〞ことと刷り込まれてきた女性は少なくないのです。
しかし現在、世界中で実践されている性教育のガイダンスでは、5〜8歳で「内性器、外性器の重要な部分を明らかにし、それらの基本的な機能」を知るべきだとされています。

ひとつとして同じものはない 自分だけのアソコ

アソコを見るにあたり知っておいてほしいのが「ひとりひとり違う」ということです。顔が違い、髪質が違い、バストサイズやおへその形が違うように、アソコの形、色、アンダーヘアの生え方は人それぞれ。そしてどれひとつとして間違っているとか醜いとか悪いとかいうことはありません。アダルトコンテンツで女性のアソコを見たことがある人なら、それと違うと悩むかもしれませんが、違って当たり前。人の身体にまったく同じ〝部品〞がついているほうが怖いと思いませんか? 10人いれば10とおりのアソコがあって、どれも個性的。誰にも否定されることのない、自分の身体の大事な一部です。

本書では、「Vulva Gallery」と称して16とおりのアソコをイラストで紹介しています。
自分と似ていると思ったアソコが見つかるかもしれません。もちろん、なくても心配はいりません。人の数だけ違うアソコがあり、ヘアの生え方、割れ目の始まり、小陰唇はサイズだけでなくヒダの細かさ……すべて個性です。横から見ると、恥骨の高さも人それぞれ。この世に同じものはひとつとしてなく、「これが私」と思えるのではないでしょうか。


『産婦人科医が教える みんなのアソコ』
髙橋怜奈・監修
竹井千佳・イラスト
辰巳出版
定価1,650円(本体1,500円+税)
A5判 160ページ

Amazonで購入する
楽天ブックスで購入する

【監修】髙橋怜奈

センター大橋病院・産婦人科助教。ベリーダンサー、元プロボクサー。メディア出演をはじめ、Twitter、TikTokなどSNSでの医療情報の発信や、「産婦人科医YouTuber高橋怜奈」としてYouTube活動も積極的に行っている。『小学生だから知ってほしい SEX・避妊・ジェンダー・性暴力』『おとなも子どもも知っておきたい新常識 生理のはなし』(ともに主婦と生活社)監修。
YouTube

TikTok
Twitter

(イラスト 竹井千佳)

  • Twitter
  • Share
  • LINE

-特集
-産婦人科医が教える みんなのアソコ, 試し読み

author

関連記事

「デフレからインフレに」― 経済の常識が 30 年ぶりに変わった !?|『「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得』より

長らくデフレが続いていると思っていたら、いつの間にかインフレが襲来し、所得が必ずしも十分に増えない中で身近な商品・サービスが次々に値上がりしています。人生100年時代、少しでもゆとりある生活を送りたいなら、今この瞬間から「お金」に対する考え方を改める必要があります。 インフレ下でも資産を減らすことなく、持続可能でゆたかな生活を確保するめの「基本となる考え方」について、元日銀マンであり、経済評論家・政策アナリストの池田健三郎氏の著書『「新しい資本主義」の教科書』から一部抜粋してお伝えしていきます。 &nbs ...

おしゃれでかわいい筆文字が書きたい!『まいにち ゆるふで』がその願いを叶えます

大切な人に心のこもったメッセージを送りたい クリスマスや年賀状、誕生日や出産のお祝い、誕生日にバレンタイン、入学祝い…… 大切な人へのお便りを、おしゃれで可愛く手書きでしたためたい! そんな願いを叶えてくれるのが、理容師であり書家のふでこさんによる筆文字「ゆるふで」です。 たった1本の筆ペンで可愛らしく綺麗に、そして楽しく書けるノウハウが詰まった書籍『ゆるふで』は、老若男女から支持されてロングセラーに。 「気軽に筆ペンを楽しめる!」 「おしゃれでかわいい筆文字が書けるようになった!」 と人気を博し、たちま ...

『師弟百景 “技”をつないでいく職人という生き方』 井上理津子×金井真紀 特別対談 「市井のひとの話を聞く〜ライフストーリーを描くということ」第2回

【第2回】書くことを仕事にしようと決めた瞬間 井上理津子は「タクシー運転手」になりたかった!? 井上 若いとき、われわれ一般人は遊び呆けてるじゃないですか。でも職人さんと弟子入りする人たちは、若い時期の何年かを捨てるというのも変ですが、それぐらいの覚悟でその世界に入ります。入るとそこが心地よくなるんですかね。取材をしていて私はお坊さんの世界に似ているなと思いました。金井さんはそれぐらい全部を捨てて、仕事に邁進したことはありますか? 金井 ないです!! 井上さんは? 井上 ないですね。金井さんは職人的な部分 ...

【Netflix映画化決定】海辺の町で“これから”と向き合う女性の物語『海に呼ばれて』|注目の新刊

思いもかけないサーフィンとの出会いによってありふれた日々が動き出す。 40代半ば、再びの独身生活。 若い頃とはちょっと違う、自分探しの旅のはじまり—— 人生のリスタートを描いたノンフィクション。 慣れ親しんだ生活を手放し、人生をリスタートさせる回顧録 2020 年7 月にアメリカで刊行された『ROCKAWAY SURFING HEADLONG INTO A NEW LIFE』の邦訳版、『海に呼ばれて ロッカウェイで“わたし”を生きる』が発売となりました。 原書はケリー・ワシントン主演でNetflix映画化 ...

連載を更新しました。

花に囲まれて暮らしたいあなたに~『she is matilda. 365日ドライフラワーのある風景』~

連載一覧

  • 人気の記事

    関連サイト

    • 運営会社
    • 利用規約
    • プライバシーポリシー
    当サイトに掲載されている記事、写真、映像等あらゆる素材の著作権法上の権利は著者および辰巳出版が保有し、管理しています。これらの素材をいかなる方法においても無断で複写・転載することは禁じられております。

    コレカラ

    © 2022 TATSUMI PUBLISHING CO.,LTD.