飼い主を亡くした認知症の犬が里山暮らしの犬猫たちの仲間入り 「いっしょにゆっくり歳をとろうね」|あい(推定16歳)
保護犬たちの物語【第19話】あい(推定16歳) 秋の終わり、ハッピーたちが暮らす里山に、新入りがやってきた。 (ハッピーの物語は、第4話で) やってきた犬は、すでに認知症が進行中である推定16歳の雌犬で、名前は「あい」。1年間病に臥せっていた飼い主を亡くしたばかりだった。 迎えたのは、夫の長平さんの協力のもと、里山で長いことミニオートキャンプ場を営んでいた麻里子さん。息子の哲也さんにキャンプ場運営を引き継いで1年、保護犬猫たちの餌代になればと、休業していた敷地内のカフェを再開してまだ間もない。 あいの目は ...
【試し読み】待望の書籍化!やさしい言葉たちに、疲れた心がス~ッと軽くなる『あなたを全力で肯定する言葉』
【あなたを全力で肯定する理由】 広告会社で働きながら、10年近く大学で教鞭をとってきました。 毎年入れ替わる学生たち。 同じように見えて、コミュニケーションの方法が、少しずつ変わっています。 特にここ2、3年感じるのは、話し始める前に、“エクスキューズ”をつける人が急増していることです。 「人と話すのが苦手なもので」 「少しコミュ障入っているので」 「いつも支離滅裂になっちゃうんですけど」 これは学生に限った話ではありません。企業研修の講師に招かれたときも、小中学校の先生と話すときにも、先に言い訳する人が ...
飼い主は戻ってこなかった…湖岸に遺棄され「拾得物」扱いになった犬が笑顔を取り戻すまで|福(推定2歳)
保護犬たちの物語【第18話】福(推定2歳) 「福」という新しい名前をもらった黒茶の犬は、その名を呼ばれると、新しい家族のもとにうれしそうに駆け寄り、甘えて手を預けた。5月の風が吹き抜けていくその日は、福がここA家にやってきて1週間めだった。 茨城県の田畑が広がる町にある広い敷地内には、お父さんお母さんとふたりのお兄ちゃんが暮らす家、おじいちゃんおばあちゃんが暮らす家、親族一家が暮らす家がある。先住の老犬ゴローのほか、保護猫も10匹いる。霞ケ浦の釣り場でボロボロの子猫だった「麦」は、今ではゴージャスな長毛猫 ...
「もう山に返したい」とまで飼い主を悩ませたやらかし放題の犬 弟もできて家族の笑顔の真ん中に|ジャック(3歳)
保護犬たちの物語【第17話】ジャック(3歳) 今日は休日。近くにある小さな森の中を、ジャックとルーニーは思う存分歩き回った。2頭は風のなか、草の上、自然の音や匂いが大好きだ。幼い頃に野犬ファミリーで過ごした山での記憶が体内に残っているのだろう。だから、あやさんは、勤めのある平日でも、早朝に1時間半、帰宅後に1時間半の散歩を欠かさない。 「お母さん、楽しいね」 ふと足を止めたジャックがうれしげにあやさんを見上げれば、ルーニーも同じように笑顔で見上げる。 愛しい子たち。この子たちを迎えて、ほんとうによかったと ...
動物愛護センターから引き出され、早朝のラジオ体操でみんなを癒やす地域のアイドルに|カンナ(10歳)
保護犬たちの物語【第16話】カンナ(10歳) 朝陽が遠くの山あいから上ってきた。 カンナは、茶色い瞳と白い毛を輝かせ、シッポをくるんと上げて、楽しげにいつもの道を行く。 「カンナちゃん、おはよう!」 「気持ちのいい朝だね~」 途中で合流する人たちから、声がかかる。みんな、カンナを見るなり目じりが下がる。カンナもうれしそうに笑顔を返す。 ここは、群馬県桐生市の水道山公園。町が見渡せる小高い山が市民の憩う公園となっていて、その中腹に、早朝ラジオ体操の仲間が集う広場があるのだ。 暑い日も寒い日も、風の日も小雨の ...
写真集の収益の一部を撮影地の動物園と能登半島地震で被災した「のとじま水族館」に寄付いたしました|『ほぼねこ』寄付企画のご報告
2023年12月27日~2024年1月5日、2月2日に、写真集『ほぼねこ』の収益の一部から、撮影地の動物園に寄付を行う企画を実施いたしました。 2月2日23:59時点でリポスト数2272となりました。 リポスト数×10円が寄付額となりますので、2272×10円(+α)で約3万円を撮影地の動物園への寄付とし、物品で寄付をさせていただきました。 各動物園のご事情を踏まえ、撮影地のうち、以下の3園へ、ご要望の品を寄付いたしました。 ・大森山動物園様 寄付品:馬ろく軟骨 ・伊豆アニマルキングダム様 寄付品:備品 ...
土手の捨て犬は自分で幸せのシッポをつかんだ「散歩とお母さんの笑顔とおやつ」…これさえあればボクはご機嫌|龍(ロン・12歳)
保護犬たちの物語【第15話】龍(ロン・12歳) 今日は風もなく、空が思いきり青い。ネギ畑が陽光に輝いている。 ロンは、尻尾をくるんと高く持ち上げて、ご機嫌でいつもの散歩道を歩く。「お母さん、楽しいね」とばかり、キャラメル色の瞳でお母さんの顔をうれしそうに見上げながら。 さっき、お友だちの黒ラブラドールちゃんと白ラブラドールくんが、散歩のお誘いに家まで寄ってくれたのだ。ロンのお母さんもちょうど手が空いたところだったので、2人と3匹で土手に向かっているところだ。黒ラブちゃんはロンが大好きで、一緒に散歩できるの ...
写真集『ほぼねこ』発売記念 寄付キャンペーン
動物たちが幸せに暮らせるようにという願いを込め、写真集『ほぼねこ』の収益から、こちらの投稿のリポスト数×10円を動物園に寄付させていただきます。 こちらをリポストしてご参加ください。 リポスト締切:2024年1月5日 23:59 写真集『ほぼねこ』発売中 著:RIKU 発行:辰巳出版 SNSフォロワー数20万人超のRIKUさん初の写真集。 国内の動物園で撮影されたネコ科の大型動物たちの「ほぼ、ねこ」な写真が90点以上収められています。 撮影地:旭山動物園、大森山動物園、伊豆アニマルキングダム、浜松市動物園 ...
デカモフ猛獣たちの写真集『ほぼねこ』が可愛すぎる!猫専門誌の編集長も絶賛
旭山動物園(北海道)、大森山動物園(秋田県)、伊豆アニマルキングダム(静岡県)、浜松市動物園(静岡県)、いしかわ動物園(石川県)で飼育されているライオン、アムールトラ、ユキヒョウ、ホワイトタイガーの、野性的でありながら愛らしい写真を撮影しSNSで公開しているRIKUさん、待望のファースト写真集『ほぼねこ』が発売されました。 タイトルにぴったりの、猛獣たちの猫のような瞬間が90点以上収められています。ポーズや仕草の愛らしさだけでなく、愛情に満ちた眼差しや、家族の結びつきなど、生きものとしての奥深さも感じられ ...
戸外に繋がれたまま放棄された老ピットブル 面倒を見続けた近所の母娘のもとに引き取られ、「可愛い」「大好き」の言葉を浴びて甘える日々|ラッキー(推定14歳)
保護犬たちの物語【第14話】ラッキー(推定14歳) ウオーン、ウオォーン! きのうもきょうも、どこからか聞こえてくる哀しげな犬の鳴き声。 「どこかのお宅で飼い始めた犬が、まだ慣れないから鳴いているのだわ」 洋子さん・梓さん母子はそう思っていた。昨年の夏の初めのことだ。だが、何日もその声は続き、哀切の響きを増してくる。気になっていると、近所の人からこんな話を聞いた。「向こうの路地のアパートで、犬が置き去りにされているんだって」 洋子さんは、近所の方たちと協力し合って、地域猫のお世話を長年続けている。自宅には ...
【Netflix映画化決定】海辺の町で“これから”と向き合う女性の物語『海に呼ばれて』|注目の新刊
慣れ親しんだ生活を手放し、人生をリスタートさせる回顧録 2020 年7 月にアメリカで刊行された『ROCKAWAY SURFING HEADLONG INTO A NEW LIFE』の邦訳版、『海に呼ばれて ロッカウェイで“わたし”を生きる』が発売となりました。 原書はケリー・ワシントン主演でNetflix映画化が決定している注目作です。 「これならわたしにもできるかも」 子供をもつ将来を思い描いていた40代半ばにして離婚し、ひとりで人生を再出発させることになったダイアン。自分の過去を恨んだり、これまでの ...
「怖くてたまらなかったけど、人間ってやさしいのかな」 山中で保護された野犬の子、会社看板犬として楽しく修業中|ゆめ(3歳)
保護犬たちの物語【第13話】ゆめ(3歳) 3年前の春。栃木県の動物愛護センター収容犬のHPを見ていた孝子さんは、1枚の写真の子犬の目に、心をえぐられた。 それは、栃木県の那須塩原山中で捕獲されてきたばかりの野犬の女の子で、推定3~4か月とあった。捕獲時は母犬やきょうだいと一緒ではなく、単独だったらしい。 その目は必死に訴えているようだった。 「助けて。殺さないで」 人間が怖くて、譲渡会には出られない子だった。当時の収容期限である7日目はすぐだ。 当時は、笑吉(しょうきち)という犬と暮らしていた。 笑吉が1 ...
絵心ゼロでも黒ペン1本あればイラストが完成!人気イラスタレーターochaさん待望の新刊『はじめてのゆるかわイラスト 3ステップらくらくレッスン帖』
3ステップでゆるっとかわいく仕上げるアドバイスやコツが満載! 「絵心ゼロでもいい」「ボールペン1本からスタートできる」…とはいえ、いざ描いてみるとバランスが変だったり、そもそもどこから描いていいのか分からなかったり、まねして描いたのにぜんぜんかわいく見えない! ということもありますよね。 そこで、人気イラストレーターochaさんの新刊『はじめてのゆるかわイラスト らくらくレッスン帖』では、ゆるかわイラストを3つに分解。どこからスタートして、次にどこの線を描き、最後にどのように仕上げるのかをていねいに解説し ...
わが子、絶賛反抗期です!子育てに悩みまくっている編集者が教育評論家に助けを求めてできた『反抗期まるごと解決BOOK』
反抗期は順調に成長している証拠というけれど 反抗期は、さまざまな欲求が増えるのに、欲求を抑えるブレーキ役の前頭前野がまだ十分に発達していないからバランスが崩れ、キレやすくなります。 だから、反抗期は子どもが順調に育っている証拠でもあるのです。 でも親としては、頭ではそう理解していても、実際に反抗されると、とまどってしまうもの。 「怒っちゃいけないのはわかっているけれど…」 そう思いながらも、毎日イライラ過ごしているパパやママも多いでしょう。 『反抗期まるごと解決BOOK』では、反抗期のわが子への接し方や言 ...
日本でただ一つの【左利き専用】かぎ針編み入門書!手芸好きの左利きさん必携の一冊『左利きさんのためのはじめてのかぎ針編み』ができました
最近では、編み物初心者さん向けのわかりやすい本や動画がたくさんあります。 それでも、左利き向けの解説はまだまだ少ないのが現状。 左利きさんは、編み図や写真を頭の中で左右反転させなくてはなりませんでした。 そんな左利きさんの一人である編集者が、左利きさんのために作った本がこちらです! 編み図も写真も左利き専用なのは本書だけ。 本書は編み図もプロセス写真もすべて左利き専用だから、難しく考えることなくかぎ針編みを始められます。 必要な編み方は数種類のみ!基本だけで編める24作品 ごく基本的な編み方を覚えれば、ミ ...