【第2回】キューバの思い出とオリエンタリズム 「先住民はいません。絶滅してしまったから」 とキューバ人の友人は言った。 2012年、キューバに長期滞在していた僕は短期訪問の日本人旅行者を連れてキューバ共和国の首都ハバナの街を散策していた。この散策に日本語で観光ガイドをしていたキューバ人の友人がついてきてくれたときのことだ。 旅行者は「キューバ人は思っていた感じと違いますね」と呟いた。 「違うというのは?」と僕。 「思ったより白人が多い」 「だいたい25%がヨーロッパ系、25%がアフリカ系、50%が混血、と ...