【第4回】出来立てクレイジー彼女 無言は続いている。 口の空洞がこの子に気づかれぬよう、呼吸を抑えゆっくりと“吸う”“吐く”の繰り返し。ホーン化した口内は少しでも気を抜くと、ボウボウと音を出すだろう。 気を抜かず、気を紛らわす。 ただただタオルを搾り、この子のデコに置く。まるで車のタイヤにガムが張り付き、クルクル回っている感じ。 無駄すぎるが、意味のある時間。この子も確実に退屈してきているだろう。気の利いたトークを脳内に蔓延らせ、それでも言えぬストレスの極み。 なんだかんだで、2時間ほど経過。 拷問鬼すら ...