【第2回】被害者の声を聞く…それはフラワーデモから始まった 身近な人、たとえば家族に「性暴力を受けた」と告白されたら、どうすればいいだろうか。思わず、耳をふさぎたくなるかもしれない。どこかに「性の話はタブー」という意識がある。しかも性被害の話は、話すのも聞くのもつらい。その人が大事な存在であるほど、被害を現実だと認めたくない気持ちになる。自分も傷つくから……。 日常にあふれかえる性暴力に、社会は耳を傾けてこなかった 昨年7月、俳優の服部吉次(よしつぐ)さん(79)の記者会見を動画で視聴して、そんなことを思 ...