はじめに “凶宅”から福宅へ…事故物件に秘められる未来へのメッセージを探る 「大島てる」というサイトをご存知だろうか。事故物件を地図上に掲載したウェブサイトで、運営者のお祖母様の名前をとっているといい、運営者はイベント・執筆活動などもこの名で行っている。 サイトの存在を知った時、激しくテンションが上がったものだ。 なぜなら、古典文学には曰く付きの邸宅、いわば事故物件がけっこうあって、私はそれを長年ファイリングしていたからだ。 大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部の書いた『源氏物語』にしても、その舞台は当 ...