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犬

飼い主を亡くした認知症の犬が里山暮らしの犬猫たちの仲間入り 「いっしょにゆっくり歳をとろうね」|あい(推定16歳)

保護犬たちの物語【第19話】あい(推定16歳) 秋の終わり、ハッピーたちが暮らす里山に、新入りがやってきた。 (ハッピーの物語は、第4話で) やってきた犬は、すでに認知症が進行中である推定16歳の雌犬で、名前は「あい」。1年間病に臥せっていた飼い主を亡くしたばかりだった。 迎えたのは、夫の長平さんの協力のもと、里山で長いことミニオートキャンプ場を営んでいた麻里子さん。息子の哲也さんにキャンプ場運営を引き継いで1年、保護犬猫たちの餌代になればと、休業していた敷地内のカフェを再開してまだ間もない。 あいの目は ...

飼い主は戻ってこなかった…湖岸に遺棄され「拾得物」扱いになった犬が笑顔を取り戻すまで|福(推定2歳)

保護犬たちの物語【第18話】福(推定2歳) 「福」という新しい名前をもらった黒茶の犬は、その名を呼ばれると、新しい家族のもとにうれしそうに駆け寄り、甘えて手を預けた。5月の風が吹き抜けていくその日は、福がここA家にやってきて1週間めだった。 茨城県の田畑が広がる町にある広い敷地内には、お父さんお母さんとふたりのお兄ちゃんが暮らす家、おじいちゃんおばあちゃんが暮らす家、親族一家が暮らす家がある。先住の老犬ゴローのほか、保護猫も10匹いる。霞ケ浦の釣り場でボロボロの子猫だった「麦」は、今ではゴージャスな長毛猫 ...

「もう山に返したい」とまで飼い主を悩ませたやらかし放題の犬 弟もできて家族の笑顔の真ん中に|ジャック(3歳)

保護犬たちの物語【第17話】ジャック(3歳) 今日は休日。近くにある小さな森の中を、ジャックとルーニーは思う存分歩き回った。2頭は風のなか、草の上、自然の音や匂いが大好きだ。幼い頃に野犬ファミリーで過ごした山での記憶が体内に残っているのだろう。だから、あやさんは、勤めのある平日でも、早朝に1時間半、帰宅後に1時間半の散歩を欠かさない。 「お母さん、楽しいね」 ふと足を止めたジャックがうれしげにあやさんを見上げれば、ルーニーも同じように笑顔で見上げる。 愛しい子たち。この子たちを迎えて、ほんとうによかったと ...

動物愛護センターから引き出され、早朝のラジオ体操でみんなを癒やす地域のアイドルに|カンナ(10歳)

保護犬たちの物語【第16話】カンナ(10歳) 朝陽が遠くの山あいから上ってきた。 カンナは、茶色い瞳と白い毛を輝かせ、シッポをくるんと上げて、楽しげにいつもの道を行く。 「カンナちゃん、おはよう!」 「気持ちのいい朝だね~」 途中で合流する人たちから、声がかかる。みんな、カンナを見るなり目じりが下がる。カンナもうれしそうに笑顔を返す。 ここは、群馬県桐生市の水道山公園。町が見渡せる小高い山が市民の憩う公園となっていて、その中腹に、早朝ラジオ体操の仲間が集う広場があるのだ。 暑い日も寒い日も、風の日も小雨の ...

土手の捨て犬は自分で幸せのシッポをつかんだ「散歩とお母さんの笑顔とおやつ」…これさえあればボクはご機嫌|龍(ロン・12歳)

保護犬たちの物語【第15話】龍(ロン・12歳) 今日は風もなく、空が思いきり青い。ネギ畑が陽光に輝いている。 ロンは、尻尾をくるんと高く持ち上げて、ご機嫌でいつもの散歩道を歩く。「お母さん、楽しいね」とばかり、キャラメル色の瞳でお母さんの顔をうれしそうに見上げながら。 さっき、お友だちの黒ラブラドールちゃんと白ラブラドールくんが、散歩のお誘いに家まで寄ってくれたのだ。ロンのお母さんもちょうど手が空いたところだったので、2人と3匹で土手に向かっているところだ。黒ラブちゃんはロンが大好きで、一緒に散歩できるの ...

戸外に繋がれたまま放棄された老ピットブル 面倒を見続けた近所の母娘のもとに引き取られ、「可愛い」「大好き」の言葉を浴びて甘える日々|ラッキー(推定14歳)

保護犬たちの物語【第14話】ラッキー(推定14歳) ウオーン、ウオォーン! きのうもきょうも、どこからか聞こえてくる哀しげな犬の鳴き声。 「どこかのお宅で飼い始めた犬が、まだ慣れないから鳴いているのだわ」 洋子さん・梓さん母子はそう思っていた。昨年の夏の初めのことだ。だが、何日もその声は続き、哀切の響きを増してくる。気になっていると、近所の人からこんな話を聞いた。「向こうの路地のアパートで、犬が置き去りにされているんだって」 洋子さんは、近所の方たちと協力し合って、地域猫のお世話を長年続けている。自宅には ...

「怖くてたまらなかったけど、人間ってやさしいのかな」 山中で保護された野犬の子、会社看板犬として楽しく修業中|ゆめ(3歳)

保護犬たちの物語【第13話】ゆめ(3歳) 3年前の春。栃木県の動物愛護センター収容犬のHPを見ていた孝子さんは、1枚の写真の子犬の目に、心をえぐられた。 それは、栃木県の那須塩原山中で捕獲されてきたばかりの野犬の女の子で、推定3~4か月とあった。捕獲時は母犬やきょうだいと一緒ではなく、単独だったらしい。 その目は必死に訴えているようだった。 「助けて。殺さないで」 人間が怖くて、譲渡会には出られない子だった。当時の収容期限である7日目はすぐだ。 当時は、笑吉(しょうきち)という犬と暮らしていた。 笑吉が1 ...

愛犬を亡くして息子たちは部屋にこもった 家の中を再び明るくしてくれたのは、前の犬と誕生日が同じ全盲の子|ゆめ(もうすぐ2歳)

保護犬たちの物語【第12話】ゆめ(もうすぐ2歳) 喜代美さんは子どものころからずっと犬を飼っていた。政次さんも高校に迷い込んできた犬や猫を家に連れ帰っていたほどの動物好き。同じ高校に通っていたふたりは結婚して、息子3人の親となった。政次さんは家業の植木職を独立してやっている。 仲良し一家だが、思春期になると男の子は自分の部屋にこもりがちになり、居間にいてもスマホをいじってばかりで、親との会話がぐんと減る。長男が高校受験を迎えるころは、家の中がピリピリしていた。そこで非営利の保護犬団体から迎えたのが、トイプ ...

人間が怖くてたまらない「噛み犬」だったセンター収容の野犬の子 譲渡先で猫にも大歓迎され一歩一歩「怖いこと」を克服 |小春(8か月)

保護犬たちの物語【第11話】小春(8か月) 小春が木村家にやってきて2か月が過ぎた。 彼女はおととい避妊手術を済ませたばかり。ピンクの術後服を着ているのが、サマードレスのように似合っている。 ツヤツヤと黒光りする小春の目は、大好きなかをり母さんの姿を追っている。今日は知らない人がいきなりやってきて、カメラを向けるけれど、母さんがいるから怖くない。ここは、小春のおうちで、もう小春はビビリの「噛み犬」なんかじゃない。 小春は、元野犬の子である。栃木県那須市の山中で捕獲されたときは、まだ生後2か月ほどだった。母 ...

生後間もなく段ボール箱で道の駅に捨てられていた兄弟 仲良く年をとってカフェの「箱入り息子」として愛される日々|まる・ひろ(13歳)

保護犬たちの物語【第10話】まる・ひろ(13歳)   青い空の下、遠くの町まで一望できるガーデン席のあるマンション3階の天空カフェ「風時計」は、東京都東村山市にある。北海道出身のマスターと、共同経営者で千葉県出身の久恵さんの「吹く風を感じながらゆったりとした時間を過ごしてもらいたい」という思いが詰まったアットホームな店だ。久恵さんが飼っている2匹の犬と1匹の猫は、お客さんの要望などに応じ、隣の自宅からときどき店に出てきてみんなに可愛がられている。 犬たちの名は「まる」と「ひろ」。 おでこや背中が ...

法獣医学の世界【第4回】初めての現場|田中亜紀

初めての現場 虐待事件の発生現場へ カリフォルニア大学デービス校獣医学部の大学院生で、シェルターメディスンを学んでいた私は、その日も、いつものように動物シェルターに研究材料の採取をしに行こうと朝、大学に出かけました。 当時は「動物シェルターにくると何故猫はみんな病気になっていくのか」というテーマで、猫とストレスと病気の因果関係を調べるために毎日のように動物シェルターに通っていました。動物シェルターには様々な理由で動物達が集まってきますが、その中でも「動物虐待」の占める割合は意外と多く、日々、虐待の被害にあ ...

「歯茎とペロ」の応酬で烈しくじゃれ合う元野犬の寺犬たちが「仏性」を開くまで|こてつとなむ

保護犬たちの物語【第9話】がくこさんちの「こてつ」と「なむ」 茶色い犬が、同じく茶色い犬の顔半分をぱっくり飲み込んでいる。 食べられている若い方の犬は観念しているのか喜んでいるのか、その表情は見えない。 写真には、「ほぼ食べられてます」のコメントがついている。 またあるときは、若い犬が年長犬の耳を舐め続けて、ギブアップさせている。 写真についているコメントは「イヤーーッ」。 若い犬の技は「ペロ」、年長犬の技は「歯茎」である。 こんな2匹の連日の烈しいせめぎ合いがツイッターで発信され始めると、そのあまりのイ ...

法獣医学の世界【第3回】初めての多頭飼育崩壊|田中亜紀

初めての多頭飼育崩壊 シェルターメディスンを学ぶ日々 アメリカのカリフォルニア大学デービス校において、念願のシェルターメディスン(動物保護施設における獣医療)の勉強を始めた私は、大学院の授業も、出会う人達も、校内で交わす会話も何もかもが新鮮で楽しく、真新しい経験の連続でした。デービスの大学の空気を吸っているだけで嬉しくて、感動したものです。授業のない時は、大学近辺のアニマルシェルターに通い、シェルターの専属獣医師について回ってシェルターメディスンの実践を一から学びました。 また、大学のシェルターメディスン ...

飼い主を亡くし保健所で2年を過ごしたホワイトシェパード 殺処分寸前に引き出され自由な山奥暮らし|才蔵(8歳)

保護犬たちの物語【第7話】才蔵(8歳) ここは、房総半島の真ん中に位置する富津(ふっつ)市の山奥。 日没後には真っ暗闇となる、13軒しかない集落だ。 夕闇が迫るなか、白い犬がまだまだ遊び足りないかのようにご機嫌で広い前庭を走り回っている家がある。 前庭がひと原っぱの広さだ。 彼の名は「才蔵」。 5歳のときにこの集落に来て、3年がたつ。 白い狼ともいうべき体つきだが、「ホワイトシェパード」という、1970年代にアメリカからスイスに渡ったとされる種である。 ホワイトシェパードの性格は穏やかで友好的。 体力があ ...

自宅全焼でヤケド後も外にぽつんと繋がれっぱなしだった犬 新しい家族と出会い笑顔でお散歩の日々|くま(8歳)

保護犬たちの物語【第6話】くま(8歳) くまは、8歳のミックス犬。穏やかで優しい性格の彼女は、3度のご飯より散歩が好きだ。 拓也父さんも真穂母さんも、それぞれ在宅仕事がほとんどなので、くまは大好きな散歩に朝夕連れて行ってもらえる。きょうは、小学生の優也くんも学校から早く帰ってきたので、みんなして早めの夕方散歩に近くの公園まで出かけた。 くまと真穂さんとは7年の付き合いだが、犬と暮らしたことのなかった拓也さんと優也くん父子とは、去年家族になったばかりだ。 すれ違う人たちの誰が、このしあわせそうな家族を見て、 ...

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