【第8回】地野菜と外国文学の未知との遭遇 池袋から電車で30分弱。東久留米駅で降りるとラーメン店〈福しん〉がまず目に入る。同店は西武線沿線にチェーンを展開していて、自分の生活圏ではなかなか出合わない。お、西武線ワールドに旅してきたぞという感じがする。そして、その先にブラック・ジャックとピノコの銅像があるではないか。へぇ、東久留米は兵庫県宝塚出身の手塚治虫が終の住処(ついのすみか)にした街なんだ。なんだか、本屋を訪ねるのに、手塚漫画のキャラクターがお出迎えなんていい感じだ。その銅像のすぐ目の前に、今回のお目 ...