保護犬たちの物語【第8話】ふく 3.11「東日本大震災」後の福島第一原発事故から13年が巡ろうとしていた今年2月23日。埼玉県内の住宅で、1匹の犬がひっそりと息を引き取った。 名前は「ふく」。もしかしたら秋田犬の血が入っていたかもしれない、凛々しいオスの柴犬だった。 彼は、18歳を過ぎた1年半前から歩くことが困難となり、家の中で寝たきりだったが、毎夕お父さんとお母さんにぬるま湯で体を洗ってもらうのが日課だった。その日も、お風呂場でいつものようにウトウトしていると思ったら、首がカクンと落ちた。そして、そのま ...